世田谷区の内科、糖尿病内科、循環器内科のクリニック

糖尿病内科

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尾山台ゆあさ内科クリニック

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糖尿病

国民の5人に1人以上が患者か、もしくは予備軍と言われている糖尿病。
エネルギー源を必要としている細胞に、ブドウ糖がうまく運ばれず、血液中に溢れてしまう状態が続き、からだ全体のエネルギーが不足する疾患です。
血液中のブドウ糖の濃度が高くなった状態をいわゆる高血糖と呼んでいます。一度発症したら完治はしないものの、血糖値を正常レベルに保つことでコントロールが可能です。そのためには食事療法、運動療法が必要で、薬を使用することもあります。

糖尿病の症状

糖尿病の自覚症状には、高血糖によるものと、高血糖が長く続いて起こる合併症によるものがあります。

膵臓のランゲルハンス島β細胞が作るインスリンはからだの中で唯一血糖を下げるホルモンで、食後に血糖値が上がらないよう調節をする働きをします。また、血液中のブドウ糖をからだの細胞に送り込んで、活動エネルギーに変えたり、脂肪やグリコーゲンに変えてエネルギーを蓄えたりします。

インスリンの作用不足、またはインスリンの出が悪くなることで血糖値が高くなると、体内の血液が濃くなります。するとからだは、細胞の水分を血液中に移動させて、血液中のブドウ糖濃度を薄めようとします。その結果、細胞が脱水状態となり、のどが渇いてしまい、水分をよく飲むようになるため、尿が多く出ます。また、からだが脱水になることで、皮膚も乾燥します。

さらにからだに糖が取り込まれなくなり、体重が減ってきてしまいます。

糖尿病の可能性がある主な症

  • この頃太ってきた
  • 食べても痩せていく
  • 甘いものが急にほしくなる
  • とても喉が渇く
  • 頻尿(おしっこの回数が多い)、また量が多い
  • 尿のにおいが気になる
  • 尿が出にくい
  • 残尿感がある
  • 全身がだるく、疲れやすい
  • 肌がかさつく、かゆい
  • 下腹部がかゆい
  • 手足がしびれる
  • 視力が落ちてきた
  • 立ち眩みがする
  • 足がむくむ
  • 火傷や怪我の痛みを感じない

糖尿病になりやすい方

  • 肥満である
  • 野菜や海草類をあまり食べない
  • 朝食を食べない
  • 食べ過ぎる
  • お酒をたくさん飲む
  • ドリンク剤をよく飲む
  • 運動不足である
  • おやつを毎日食べる
  • 脂っこい食べ物が好き
  • 40歳以上である
  • ストレスがたまっている
  • 妊娠中に血糖値が高いと言われたことがある
  • 家族や親戚に糖尿病の人がいる

糖尿病の種類

1型糖尿病

インスリンを作る膵ランゲルハンス島β細胞が、ウイルス感染などをきっかけに破壊されて、インスリンが作れなくなり、その結果血糖値が上昇します。基本的な治療はインスリン注射を適切に行うことです。インスリン療法にはペン型注射器やインスリンポンプを用いる方法があります。

2型糖尿病

遺伝でインスリンが出にくい体質を持つ、または運動不足や脂肪の過剰摂取などの生活習慣により、インスリンの働きが悪くなるといった条件が組み合わさって発症します。治療は食事・運動療法が基本となり、血糖コントロールに合わせて薬物療法を行います。日本の糖尿病患者のほとんどはこの2型糖尿病です。

その他、遺伝子の異常や肝臓や膵臓の病気が原因となるものや、妊娠中に発見される妊娠糖尿病があります。

糖尿病の合併症

三大合併症

細小血管障害とも言われます。おもに細い血管にて症状が起こります。 この合併症は糖尿病でしか起こりませんが、血圧や脂質のコントロールが悪いと、さらに悪化し易くなります。初期には症状がなく、そのためにも定期的な検査が必要です。

①糖尿病神経障害

合併症の中で最も早く出る症状です。

手足のしびれ、怪我や火傷の痛みに気づかない等、手足の末梢神経障害の症状が出ます。 そのほか筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、発汗異常、立ちくらみ等、様々な自律神経障害の症状も出ます。

②糖尿病網膜症

網膜の血管が悪くなり、出血したり、視力が弱まります。失明する場合もあります。 また、白内障になることも多いといわれています。

③糖尿病腎症

腎臓の糸球体という部分の毛細血管が悪くなり、腎臓の機能が停止してしまいます(尿が作れなくなる)。人工透析になる原因の1位がこの糖尿病腎症です。

その他の合併症(大血管合併症)

脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞、足壊疽、感染症、下肢閉塞性動脈硬化症など

糖尿病の検査

血糖値を測定します。

  • ①早朝空腹時血糖値126㎎/㎗以上
  • ②75g経口ブドウ糖負荷試験で2時間値200㎎/dl以上
  • ③随時血糖値200㎎/dl以上
  • ④HbA1c6.5%以上

①~④のいずれかが確認された場合は「糖尿病型」と判定されます。

(日本糖尿病学会編・著 糖尿病治療ガイド2018-2019より抜粋)

糖尿病検査は特定健診に含まれているので、医療保険者が40歳以上の人全員に対して実施することになっています。健康診断は毎年必ず受診するようにしましょう。そして、健康診断で血糖値が高いと診断されたらご相談下さい。

※HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは

採血時から過去1,2か月間の平均血糖値を反映し、糖尿病の診断に用いられるとともに、血糖コントロールの指標になります。当院では血糖値とHbA1cは当日結果をお知らせいたします。

糖尿病の治療法

糖尿病は早期発見・早期治療、そして治療の継続が何より大切です。

健診などで糖尿病を指摘された場合など糖尿病の初期治療は、お薬での治療を始める前に、まず生活習慣の見直しを行います。管理栄養士による食事指導をお聞きいただき、運動療法と組み合わせながら血糖値の改善をはかります。

糖尿病の初期状態では、食後の血糖値だけに異常がみられます(=食後高血糖)。この早い時期から食事療法と運動療法を開始し、良好な血糖コントロールを維持することにより、病気の進展を防ぎ、合併症を起こすことなく、健常な場合とほぼ同様の生活を生涯にわたり営むことが可能になります。

糖尿病は、治療を放置したり、発見が遅れたりして合併症が出現してしまうと生活の質の低下につながり、最悪で失明や心血管病の発症などをきたし命に関わることになりかねません。

糖尿病の治療方法は主に3種類です。

食事療法

糖尿病の最も効果的で重要な治療方法です。

適切な分量の食事で、必要とする栄養を摂取できるようにコントロールします。 特に食べてはいけない食品があるわけではありませんが、外食や間食、アルコール等は1日に摂取するエネルギー量が過剰になりやすいので、注意が必要です。

必ず医師の指導の下、バランスの良い食生活を送りましょう。当院では管理栄養士による食事指導を適宜行います。

運動療法

食事療法と同様、糖尿病の基本となる治療方法です。

運動によってブドウ糖や脂肪酸の体内での利用を促進させ、血糖値の低下、およびインスリン抵抗性の改善を行います。

但し、合併症がある場合、薬剤で治療している場合は運動が制限されることもありますので、運動の種類や時間・回数等、必ず医師の指導の下、適切な運動を心がけましょう。

薬物療法

糖尿病の薬物療法には、経口血糖降下薬とインスリン注射があります。 1型糖尿病ではインスリン注射をします(経口血糖降下薬を組み合わせることもあります)。

2型糖尿病では食事療法や運動療法で改善されない時に、経口血糖降下薬やインスリン注射を使います。特にインスリン注射は、不足している、もしくはうまく作用していないインスリンを補い、自分の膵臓を休める役割もあります。したがって、最も体に優しい治療法です。決して糖尿病がひどくなったから用いるものではありません。

糖尿病治療の目標は良好な血糖コントロールを維持することで合併症を予防し、健康寿命を延ばすことです。ご自身が主役となり、私たち医療スタッフがサポーターとなります。ともに取り組んでいきましょう。